📖学びの部屋

【なぜ勉強をしないといけないのか】について考えさせられた書籍

身の丈に合った勉強法 著者 菅広文

お笑い芸人、ロザンの菅 広文さんの著書、『身の丈にあった勉強法』。この本は、相方の宇治原 史規さんのことを題材に、勉強について書かれた書籍です。

主に勉強法について書かれていますが、菅さんの思考力・発想力・観察力が際立っている内容になっています。

また、様々な社会での生き方について考えさせられた書籍です。

勉強する意味

勉強する意味としてよくあげられているのは、

  • 進学や就職等、選択肢を広げるため
  • 集中力を鍛えるため
  • 勉強する習慣を身につけるため
  • 大人になって役に立つため
  • 世界が広がるため

私も大人になって身に染みて思うことです。

たまり

もっと勉強しておけばよかった

日常生活において、学校で勉強したことがどのように役立っているのか、菅さんの著書ではこう書かれています。

「普段生きていて使われないことを大人になってからも継続して勉強してくれた人のおかげで、今自分は生活出来ている」ということです。

XやYなど、数学を駆使した凄いバージョンでビルや道路ができます。

日本史をすごく勉強してくれた人のおかげで、昔のことがわかります。

地学などの気候に関する勉強をしてくれた人のおかげで、天気予報がわかります。

「身の丈にあった勉強法」 菅 広文

以前、どなたか忘れてしまったのですが、著名な方だったと思います。その方がこのような意味のことをおっしゃっていた記憶があります。

義務教育で学ぶ内容は、年月をかけて先人が勉強して研究してきたことを、経験せず脳にインプットして知識を得ること。

そもそも私たちは、知識のない状態で産まれてきます。先に産まれた方々から、数多くの言葉や行動を教わります。

教わっている内容というのは、何十年、何百年、何千年も前の先祖の方々の失敗と努力によって築き上げてきたもの。

その知識を得ることで、すでに結果がでているものを一から研究・開発する時間を短縮でき、早い段階から更によりよい生活を送るために工夫したり、努力や研究ができるということではないかと思います。

パソコンやスマホも、元々は中身空っぽのもので、アプリなどを入れることで機能性を向上させることができますよね。それと同じことなのかなと思います。

予習と復習どちらがいいのか

「二兎を追う者は一兎をも得ず」

ということわざがあるように、欲張らず、どちらかを優先的にするのがいいそうです。

予習だけでもいいのでやりましょう。

時間がない時は、次の日の授業の教科書をパラパラ読むくらいでも大丈夫です。

意味がわからなくても大丈夫です。

それだけで授業の理解度がかなり変わると思います。

「身の丈にあった勉強法」 菅 広文

事前に教科書に目を通しておくことで、わからないところを授業中に確認できる。

極端に言えば、授業中に復習できるということになります。

予習を優先的にする方がいいと思います。

暗記のためにエアー授業

暗記をするために、宇治原さんは、自分の部屋で自分が先生になったつもりで1人授業をしたそうです。

そうすることで、ストーリーを話す力も身に付きますし、どこが暗記できていないのかもわかるようになります。

わからなかったところを教科書で見返すと、頭に入って忘れにくくなるそうです。

「エアー授業」

エアーというだけに1人で授業をするということですが、これは、「アウトプット」

するという意味です。

アウトプット」するということは、暗記した内容を頭の中で順序立てて話すことであり、知識がついたことを証明することになります。

「教えてもらう方」より、「教える方」が成績が伸びる。

エアー授業と同じ原理です。

「身の丈にあった勉強法」 菅 広文

勉強を「教える」ことは、暗記したことを「アウトプット」して知識として身につけることができるので、学校の成績も上がるそうです。

どの科目が一番大切か

これは菅さんの意見と同感です。

数学も理科も社会もどの科目も大切ですが、読解力がなければ問題が解けないので、国語力をつけることが一番ではないかと思います。

一番大切なのは国語ではないでしょうか?

というのも、どの教科書も問題集も文章で書かれていますよね?

読解力がないと、教科書も問題集もちゃんと読むことが出来ません。

だから、読解力を上げることが、国語はもちろんのこと国語以外の成績を上げる近道かもしれませんね。

「身の丈にあった勉強法」 菅 広文

中学生や高校生なら本や新聞を読んで読解力をつけられますが、小学生の場合、どうしたらいいのかは、宇治原さんの経験からこう書かれています。

それは「親と喋る」ことだと思います。

親が子供に「学校で何を習ってきたか?」を聞くことが大事だと思います。

宇治原は家に帰ると母親に「今日は学校で何をしてきたか?」をよく喋ったみたいです。

喋ることにより文章が頭で形成され、国語力が伸びるのだと思います。

「身の丈にあった勉強法」 菅 広文

親と子の「コミュニケーション」、それが国語力を伸ばす秘訣なのかもしれません。

最後に

「身の丈にあった勉強法」のほんの一部を抜粋しただけですが、

「なぜ学校の勉強をしないといけないのか」 

すべての人が納得のいく説明するのは難しいですが、そもそも義務教育で学んでいる内容は、私たちの祖先が人生をかけて経験してきたことで、それを小・中学校の9年間でインプットできるんです。

「人生をかけて経験してきたこと」とは、たくさんの失敗と努力の賜物です。

それをインプットすることで、すでに世に出回っていることをわざわざ自分で経験しなくても知識として身につけることができるんです。

高校や大学では、更に深堀りしていくことになります。

社会に出て、「気になること」、「知らないこと」に気づいたら、とにかく調べる。検索力を鍛えれば、より知識を身につけられます。

そして新しい世界を知ることができます。

新しい世界を知れば知るほど楽しくなりませんか?

「勉強しなければいけない」ではなく、「勉強したい」と思えるようになるといいなと思います。

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tamaly
たまり、46歳です。2021年春に神奈川県に引っ越してきました。趣味は浅く広くをモットーに、興味もったものを片っ端から試し、時々独り言をつぶやいてます。
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