私にはすごい行動力を持った友人がいます。その行動力のせいか彼女の人生は波乱万丈でしたが、彼女がとった人生の選択について、当時の私に大きな影響を与えました。
そしてふと、40歳になった時、この先の人生をどうすごしたらいいのか不安になりました。
そんな中ただ1つ、ぼんやりと決めたことがあります。
余生は東京ですごしたいなー。
私のことを知らない、知り合いのいない街に行きたいなって思い始めました。
なぜ東京か。
「石橋を叩いて渡る」叩きすぎて壊れるくらい慎重な私には東京しか選択肢がなかったんです。
「おひとり様に優しい街」
情報の乏しい私の中で、東京という都市はそういうイメージでした。
友人A美の話
男女問わず愛されキャラのA美。空気を読むが上手で、愚痴も言わない、出てくる言葉は常にポジティブ。
そんな彼女に指摘されたことがあります。
「でも」「だって」が口癖になってるよー
えー(汗)
だって~・・・あっ(;´・ω・)
A美からの指摘で、ネガティブ言葉を発しないように注意するようになりました。
私自身にとってマイナスになることをちゃんと指摘してくれる大切な友人なのです。
行動力抜群のA美は、多くの失敗をしながら確実に幸福を掴んでいきました。
どんなに辛いことがあっても常に前を向いている人ですが、そんな彼女でも立ち止まることがありました。
それは2度目の離婚直前、心が少し病んでしまった時です。
そして彼女は県外へ逃げました。
といっても、関西に住んでいた妹の元へ行っただけではありますが。
そこでいっぱい考え、たくさん泣いて、妹に支えられて、決断をしました。
離婚して妹のいる関西への移住。
友達のいない場所で生活する。
仕事も一から探さないといけない。
蓄えが底をつくまでに軌道に乗せないといけない。
躊躇してしまうようなことでも、一度決めたら突き進む、結果を出すまでがんばり続けられるそのモチベーション、尊敬しかありません。
その後A美は、転職を数回繰り返し、自分に合った働き方ができる職場に落ち着き、そこで理想の男性と知り合い、3度目の結婚をしました。
今では、マイホームも建て、共通の趣味を楽しみながら楽しく過ごしています。
行動を起こすことは勇気もいるし、必ずしも良い結果になるとは限りません。
しかし、行動を起こし日々成長していく中でたくさんの失敗を経験し、それを踏まえて次の行動へと進んでいくことができると思います。
A美のような波乱万丈な生き方は決して器用な生き方ではありませんが、1つ1つどんなに小さな行動でも、起こすことで未来はきっと変えられる気がします。
A美の行動力に無意識のうちに感化されたのか、私は40歳にして人生初の大きな行動にでてしまいました。
40歳独身、漠然とした不安
私、たまりは、自由に生きたいという願望が強かったのですが、型にはまった生き方しかできず、一歩を踏み出す勇気なんてありませんでした。
結婚願望はありますが、踏み切れない思いがありました。
私には結婚生活なんて窮屈な人生は無理と思い始め、生涯独身を覚悟していました。
覚悟はしていましたが、せめて最期は誰かにそばにいてほしいなぁと、都合のいい理想を掲げていました。
彼氏もいないまま、田舎で実家暮らし。親に頼り切っていた私生活。
「いつまでもあると思うな親と金」
この言葉を聞いて、たまらなく不安になりました。
この先どういきていけばいいんだろ・・・。
1年程、人生設計について色々調べて考えて、1つの計画を立てました。
都会へのあこがれと東京移住計画
街を歩けば、家族連れ、カップル、友達とワイワイやってる集団ばかりが目につきます。
1人でいるのが目立つ・・・目立っているように感じているだけ。
もちろん誰も私のことなんて眼中にないのはわかってはいたんです。
ただの心の狭い人間でした。
仲のいい友達、私にもいました。
でも友達の結婚や出産を機に疎遠になってしまったり、県外へ行ってしまってなかなか会えなくなったりしました。
1人では何もできない私。1人カフェ、1人焼肉、1人居酒屋・・・強いあこがれがありました。
東京には1人用の席がある焼き肉店、ラーメン店、街行く人々をテレビでみて、東京なら叶うかもしれない。
「この先の人生、余計な事考えず、静かに穏やかに余生を過ごしたい」
その願望が叶うかもしれないって思い、東京移住計画を立てることにしました。
そうだ!東京で働こう!!
当時働いていた事業所は、東京に本社がありました。
オーナーに、「東京行きたいです。」って意思を伝えました。
経営が傾いていた時期でもあり、事業所縮小しようかという話になりました。
事業所で働いていたのは私1人だったので、とんとん拍子に進んでいきました。
そのスピードについていけるほどの行動力なんて兼ね備えていなかったので、準備などほとんどできていないまま東京へ行きました。
東京の事業所から徒歩圏内のアパートを契約し、段ボール数箱という必要最小限の荷物で、バタバタと東京移住への第一歩を踏み出しました。
振り返ってみて
A美の影響を受けまくりの私。現状維持ではいけないんだってわかってから、とにかく何か行動を起こさなければ人生終わってしまうと大げさに考えていました。
人生を左右する大きな決断。
両親は少し寂しそうな顔をしていましたが、自立しなければいけない年齢。
遅いとは思っていません。
自分の行動に責任を持つ、それができて初めてスタート地点に立つ。
偶然なのか、必然なのか、チャンスがちらついた時に、それを逃さず行動できたことは、新しいことをしようとしない私にとって奇跡だと今も思っています。
行動することでチャンスをつかむことができたのは、無意識で、漠然とではありましたが、事前に準備できていたからだと思います。
思い立ったが吉日!!
いつどこにどんなチャンスが舞い降りてくるかわかりません。
しっかり準備をして、ふわっと舞い降りたチャンスをこの手で、ぜひとも掴みたい!!
まずは一歩踏み出す! 勇気と行動力で、この先の人生を豊かなものにしていきたいと強く思いました。